投稿

2015の投稿を表示しています

誰がウンコを流さないのか? 面白い出来事

イメージ
私は大学では学生寮に住んでいた。 学生寮はA棟、B棟、C棟と建物が分かれていて、 各棟の各階ごとに共同の水洗トイレがあった。 私はB棟の2階の部屋に住んでいたのであるが、 ある日、大きな事件が起こった。 B棟2階で用を足した後、ウンコを流さない奴が出てきたのだ。 第一発見者によると、トイレのドアを開けると、便器に黒々としたウンコが残っており、 大きさもなかなかのものだったという。 この事件については、その動機について様々な角度から考察が行われた。 なぜ犯人はそんなことをするのか? 仮説1:愉快犯の可能性(突飛な事をして注目を浴びたい者) 仮説2:普通の人間には理解できない異常者(精神異常者) 仮説3:単に流すのを忘れただけ(忘れっぽい人) 仮説4:B棟2階の人間に恨みをいだくものの嫌がらせ(怨恨) 仮説5:縄張り意識(自己顕示欲) 当時、B棟2階には12人が住んでいた。 この事件は1回だけでなく、何度も繰り返された。 「またウンコが流れてなかったよ」と再発するたびに大騒ぎになった。 あいつが怪しいという人間は何人か浮上してきたが、その犯人も、その動機についても迷宮入りとなった。 この世の中は不思議なことで満ちあふれている。

出版社のドンブリ文化

出版社って他の業界では考えられないような、ドンブリ勘定がまかり通っている。 会社によってドンブリのところと、ドンブリじゃないところがあるけど、ドンブリ含有率は高い。ドンブリを攻めるのではなく、私はドンブリが結構好き。面白いよね。 柳美里さんと創出版のやり取りも、出版ドンブリ文化を象徴する事件だ。 柳美里さんのブログ「篠田さんは、嘘つきです。」 http://blog.goo.ne.jp/yu_miri/e/403cf161e9c9fb47270daefdc0c87615 柳美里”原稿料未払い”の月刊「創」、社員が続々退社の末期症状 http://dmm-news.com/article/895759/ この篠田さんみたいな人、特別ではなく、結構出版社にいるタイプ。 悪い人じゃないんだけど、テキトーな人。 テキトーだと一般社会では許されないけど、出版界だとなぜか許される。 私が経験したケースでは、編集長から「それじゃあ、ページ5000円でお願いします」と言われて、作業量と必要な時間を考えて「その金額では仕事を受けられません」と答えたら、「それじゃあ、ページ10000円でお願いします」って。おいおい2倍じゃんみたいな。断らなかったら、ページ5000円で仕事をしていたわけで、さっきの額はなんだったのと思った。 同じ雑誌に書いているライターにページ単価の話を聞くと、3000円だったり、5000円だったり、20000円だったり、バラバラ。同じような仕事をしているのに、自分より安い単価の人には申し訳なく思った。 人気のある書き手が高いのかというとあんまり関係ない。 執筆以外に本業を持っていたり、タダでも書くっていう人がいるから、額が適当になるんだと思う。 原稿料が振り込まれないということもよくある。 銀行口座のチェックは欠かせない。悪意を持って振り込まないんじゃなくて、忘れちゃっているんだよね。その証拠に原稿を書いていないのに、原稿料が間違いで振り込まれることもある。事務処理が苦手な編集者は多い。 それでもお互い「ごめん、ごめん」で済むんだよね。 仕事の依頼をする場合でも、編集者はあまりお金の話をしたがらず、ライターも金額を聞かない。後で金額を知って一喜一憂する。 よく言えばおおらか。悪く言えば適当。 柳...

女の子のヒゲの話 面白い出来事

イメージ
最近女子ヒゲが話題になっている。 女子ヒゲと言うと私にはどうしても忘れられない出来事がある。 それは、小学校の同級生の女の子、塚本さんだ。 塚本さんは飼育係だった。当時、クラスでナマズを飼育していて、 塚本さんが毎日、ナマズにエサを与えていた。 ナマズはクラスの人気者だった。 ところがある日、そのナマズが死んでしまった。 教室は大騒ぎになった。なんでナマズが死んだのか? 結局、原因はわからなかったものの、塚本さんがナマズにエサを与える時に、 無理矢理に水草を食べさせたからではないか? というような推測がクラスの間では広まっていった。 そして5年の月日が流れ、私たちは中学生になった。 塚本さんに口ヒゲが生えはじめた。 今思えば、単に塚本さんは、毛深い体質なだけだったと思う。 ところが同級生たちは、死んだナマズの事を忘れてはいなかったのだ。 ヒゲが生えたのは、ナマズのタタリではないのかと、誰が言い出したのかは 忘れたけれど、そういう風説が流布したのである。 子供というのは、そういう残虐性を内部に持ち、ふとしたきっかけで発露に向かう。

時計の針 面白い出来事

イメージ
その瞬間は唐突にやってきた。 生きていると、腹が痛くなるくらい笑うことがある。 その時の事を書き記しておこう。 まず、この写真。 私が使っている目覚まし時計。SEIKOのRAIDEN。 時刻は、3時57分を指している。 アラームの音量が大きく寝起きが悪い人にもおすすめ。 5年前、法事で叔父と久しぶりに話をした時のこと。 話題が最近の若者の話になった。 話を聞くと「最近の新入社員が物を知らない」というのだ。 私は、適当に相づちを打ちつつ、まあそういうこともあるだろう。 あいさつの仕方とか、言葉づかいとか、その手の話かなと思いつつ、 叔父の続きの言葉を待った。 ある時、叔父がその新入社員に「今、何時だ?」と聞いた。 すると時計を一生懸命に眺めた後、 次の写真にあるように、自分の体を使って時刻を示したというのだ。 叔父は一瞬、呆然として「新しいギャグなのか」とも考えたらしい。 叔父は普段、あまり面白い話をする人ではない。 ありのままに、まじめに話しているに過ぎないのである。 それがわかっているだけに、周りで聞いていた人たちは 法事の最中であるにもかかわらず、爆笑の渦に巻き込まれたのでした。